Has she died or something?

徒然なるままに20代SEの日常

好きの1 『モアナと伝説の海』

 

 

「Disney映画、何を見る?」

家族と相談している時、意見が通らないとは知っていても

私はひとまず「モアナが観たい」と伝えている。

 

ふと、母に「なぜそんなにモアナが好きなの?」と聞かれて、

とっさに答えが浮かばなかった。

 

なんでこんなにモアナが好きなんだろう?

 

モアナを観たのは比較的最近のことで、

外出自粛が始まった最中のテレビ放送で観たのだった。

 

Disney映画はいずれ見るからと後回しにしがちで、

モアナもその一つだった。

 

テレビで観てから、モアナは好きなDisney映画ランキングトップ10にランクインした。

何度も何度も表題曲の『どこまでも How Far I'll Go 』を聞いては涙を流している。

 

テレビ放送は録画に失敗していて、冒頭の10分が切れてしまっている。

にも関わらず、まとまった時間が取れると 家族に呆れられながらモアナを流している。

 

モアナの好きなところ、

よくよく考えてみると、私は『モアナと伝説の海』が好きなのではなかった。

主人公モアナと、その劇中歌『どこまでも How Far I'll Go 』が好きなのだった。

 

だから冒頭が切れてたって構わない。

大好きな曲が聞けるのなら。

その曲だけ聞いていれば、それでも別にいいんだけど…。

それはちょっと違ったりする。

その曲に向かう過程が好きなんだ。

 

主人公モアナは海に囲まれた島で育つ女の子。

海に憧れているが、父が海に出ることは許してくれない。

父は昔、海で親友を失ったから。

島のものはみんな海には出なかった。

でもモアナは、海に憧れて、海に出たくて、

島の暮らしも大好きだけど、どこか退屈している…。

そこで歌い出すのが、『どこまでも How Far I'll Go 』。

「光輝く海が私を呼んでる おいでよと」

モアナは海に選ばれて、海に呼ばれた。

物語は島が脅威にさらされることで、モアナが海を渡り自然界の怒りを収めるよう戦うことで進んでいく。

 

そうして勇者みたいな立ち位置になるモアナだけど、

中身は海に憧れた、普通の女の子。

普通の女の子が、大好きな世界に飛び込んで、

現実を知りながら、でも夢見た世界を思い切り楽しみながら進んでいく姿が、

たまらなく愛しいのだった。

 

Disneyヒロインはどんどん強く美しくなっている。

モアナもその一人。

明るくて前向き、失敗して落ち込むけど、決して諦めない。

そんなモアナが大好きで、元気をもらえて、

私もまた頑張ろうと思えるから、私は『モアナと伝説の海』が好きなんだ。

何度でも元気をもらえるから、

私はモアナが観たくなるんだ。

 

今度聞かれたら、そう答えようと思う。